最近そういう話をよく聞く。
普通標準体重とされているのより、ちょっこす太っている方が実は長生きする、という。
きちんと統計を取ったデータだそうだ。
健康の話(病気の話でもあるが)をすると、すぐこういう異論反論が出る。
すごい話としては、歯を磨かずに歯石を付けておいた方が、歯の根元が守られて歯が丈夫になる、というのがあった。
週刊文春に乗っていたぐらい結構権威のある説だが? 歯科医に聞いてみると「周期的に出る噂ですけど、ウソです」とのこと。
さて、チョイデブだが、ちょうどダイエットを始める前のぼくぐらいの太り具合だ。
だからぼくはダイエットしなかった方がよかったのか。
まず、ぼく個人に関しては、明らかにやせた今の方が調子がいい。
消しゴムとか拾うとき、前はノロノロしていたが、今はシュタッ! という感じ。
あとまあ、変な話だが、いわゆるひとつのボッキ力が高まった。
これはよく聞く話で、例の映画「スーパーサイズ・ミー」でも、池田暁子さんの「「あと5キロ」をやっつけろ!!池田のダイエット大作戦」にも(知人の男性の話として)出てきた。
まあぼくは糖尿予備軍なのでやせた方がいいのは当たり前かもしれない。
単純な体重、身長のデータのほかに、筋肉量とか、体脂肪率とかのデータも加味しないと正確なところは分からない。
もう一つ、考えられるのは、デブの人は、ありがちなダジャレだが、出不精になって外に出ないので、車に轢かれたりしないのではないか。
アクションスターになって高いところから飛び降りたり、チンピラヤクザになって殴り込みに行ったり、そういうこともしない。
ボッキ力が弱まっているので女性を誘惑したりしないので、恋がたきに決闘を申し込まれたりもしない。
生活が全般にわたって非活性化するので、家でゴロゴロすることになって、死ぬチャンスが減るので、数字上長生きするのではないか。
数字上の寿命は長くなるけど、家でゴロゴロしてるだけになって、イマイチ人生を生きてないことになるので、人生の量(太さ×長さ)としては、行って来いかもしれない。
まあアチコチ行ってアクティブに過ごさないと生きた気がしないというのは人間だけで、動物は小さなオリの中に入れられても、じっと静かにして「生そのもの」を楽しんでいるという、これは筒井康隆の説だが、そういうこともあるかもしれない。
男性と女性の平均寿命の違いについても似たようなことを思ったことがある。
今は男性社会なので、戦争に行ったり、車を運転したり、アクションスターになって高いところから飛び降りたり、チンピラヤクザになって殴り込みに行ったり、警察官になって強盗犯を捕まえようとして逆襲されたり、女性を誘惑して決闘を申し込まれたりするチャンスは、圧倒的に男性の方が多い。
女性はその間、家で編み物をしたり、シチューを煮込んだりしている率が高い。つまり人生の危険度が男性の方が社会的に高いのではないか。
いつか聞いた話では、戦争がない状態が続くと、男性が増えて行くそうで、実際今の日本がそうだそうだ。
ぼくは圧倒的に人生インドア派で、車も運転しないし、アクション映画にも出ないし、チンピラヤクザにもならない。家で本を読んでいるのが好みである。
長生きすると思う。
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