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Author:深沢千尋
みなさんこんにちは、深沢千尋です。(公式ページ
文字コード【超】研究 改訂第2版NEW!」「すぐわかるPerl」「すぐわかる オブジェクト指向 Perl」の著者です。
ここでは、多くは技術的でないこと、ごくまれに技術的なことをなげやりに書いていきます。
メールは suguwakaruPerl@gmail.com まで。(アットマークは ASCII に)
Twitterはじめました。@query1000です。よろしく~

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職業とは何か

毎日書いていたのだがインフルエンザでベタに間が空いてしまった。
スミマセン。
これからもよろしくお願いします。



この本、単行本で持っていたのだが文庫化しているようだ。
作詞家、原作者の川内康範氏、興行師の康芳夫氏など、戦後のサブカルチャー史上に残る奇人変人数人の評伝である。

川内康範氏といえば「おふくろさん」騒動で昨年話題になった。
歌詞に勝手に付け足すなという話だが、あの話を聞いて「じゃあ全国の小学生が歌詞を付け足しまくっている『インドの山奥で・・・』はどうなるの・・・」と思った人は多かったのではないだろうか。
また同氏は「月光仮面」「レインボーマン」「コンドールマン」「ダイアモンドアイ」などと並んで「七色仮面」も原作者のクレジットに名を連ねているが、「七色仮面」に関しては1行しか書いていないそうだ。
当時「七色仮面」を製作した東映のスタッフが、川内氏のネームヴァリューが欲しくて玄関先で頼み込むと、便箋に「七色仮面は七つの顔を持つ正義のおじさんです」(記憶に頼って書いています。不正確かも)と書いたものを書生が持ってき、それが原作ということになったそうだ。(『コサキン』のラジオより)
ということで、著作権に関しては意外とアバウトな人だったのではないだろうか。

康芳夫氏はオリバー君、猪木アリ戦で有名だが、小林信彦の自伝的小説「夢の砦」にも似た人が出てきた気がする。
これも文庫は絶版なのでアマゾンで買って再読しよう。

他にダダカンこと糸井貫二氏というハプニングアーティストの話が出てくる。
子供心に大阪万博で太陽の塔に登った人がいたなーという話は覚えていたのだが、こういう人とは知らなかった。
晩年の彼は通行人に向かって人糞を投げていたそうだ。
まあ、気が狂っていたのだと思うが、もし狂ってなかったとして、純粋な芸術行為だったとしたら、芸術家という職業とは何だろうかと思う。
人糞を投げている人にお金を払う人はいない。
だからその行為で食っていくことはできない。
そういう意味では彼のパフォーマンスは職業とはいえない。
でも、他のパフォーマンスで喝采を浴び、木戸銭を大層もらって、腹いっぱい食べて枕を高くして寝ている芸術家はいっぱいいる。
そういう芸術家がなぜ食うに困っていないかと言うと、当然不断の努力で時代の空気と自分の信念の間で悩み苦しんで、お金を生む作品を、一滴一滴血を絞り出すようにして産み出しているからだが、ダダカンとリッチなアーティストを分ける一番大きなものは、「たまたま今の世間と波長が合っているかどうか」ではないかと思う。
別に芸術家を軽んじてこういう発言をしているわけではない。
宗教家もそうだ。
アフガニスタンのイスラム過激派タリバンが、バーミヤン(中華ファミレスではなく、地名)で、人類の宝である巨大な磨崖仏を破壊して世界中の非難を浴びた。
しかしやってる本人はどう考えても大真面目だ。
イスラム教の戒律が偶像崇拝を禁じているから破壊したわけだ。
崖を削って仏を刻んだ人も、その仏を削って崖に戻した人も、共に真剣な宗教心でやっているわけで、どちらを信仰するかで正義が決まるのではないだろうか。

高度成長時代、昭和元禄の日本で、高速道路や新幹線が風景を切り裂いて、オリンピックに万博が、人類の未来の限りない明るさを無批判、無疑問に称揚しているときに、裸の男が路上で人糞を投げていたら、人々は当然腹を立てただろうし、警官は彼を追い回して捕まえ、ひどい目に合わせたと思うが、彼の行為が与えたショックは、今歴史の目で振り返ると一定の意義があったと思う。
ぼくなんか凡人だから、せいぜい誰からも好かれ、「助かるなあ」と言われる仕事をして、そこそこのお金を稼いで安楽に生きていくことを目標に生きて行こうと思うし、友達にも親類にもそういう生き方を勧めて行こうと思うし、誰かが路上で人糞を投げていたらそれなりに当たらないように逃げ、安全な場所まで逃げたら警察に通報すると思う。しかし、だからと言って芸術的信念を持って路上で人糞を投げているダダカン氏のことを、単純に眉をひそめるような小市民にはならないつもりである。
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