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Author:深沢千尋
みなさんこんにちは、深沢千尋です。(公式ページ
文字コード【超】研究 改訂第2版NEW!」「すぐわかるPerl」「すぐわかる オブジェクト指向 Perl」の著者です。
ここでは、多くは技術的でないこと、ごくまれに技術的なことをなげやりに書いていきます。
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恐怖の派遣体験


毎日暗いニュースが続いている。

日本は不況である。これは円高だからだそうだ。で、なぜ円高かというと諸外国に比べて経済がいいからだそうだ。つまり、経済がいいから経済が悪い(*)ということになる。このへんがぼくなどの無縁の衆生にはよくわからない。

リストラというのは要するに物を売れない、売れる物が作れないダメな会社が規模を縮小しているのだろう。で、そんなダメな会社サッサと見切りを付けて、売れる物をバンバン作っている会社に転職すればいいように思うが、もっと早く手を打てばよかったのかもしれないが、今はもう経済全体が沈没していて、そういう羽振りのいい会社があまりない。

と同時に、よく言われるが会社から会社に身軽に移動する人材の流動性というものが日本にはない。昭和の御世には高度成長時代があったが、その時代に終身雇用とか、家族的経営とか言って、社員旅行で温泉に行ったりして、みんなズブズブの付き合いだった。転職を繰り返すと何あの人という目で見られる。そういう、会社を渡り歩く能力などもともとない環境で我々は育てられた。優秀な人材を縛り付けていた会社や社会が今の状況を生んでいるのだと思う。それが首相がプレスリーが好きな小泉さんになったから、じゃあこれからはアメリカンウェイですよ、グローバルスタンダードの自己責任ですよ、アメリカなみに転職しろと言うのも無理な話。

実際アッチの人はよく転職する。5年もいれば長いなあという感じだ。土地に関しても流動性が高いらしい。家賃も安いし、家具付きで、場合によっては食器がついてたりする。あんなの気持ち悪くないのかなあと思うのだが、身一つで気軽に引越しできる。アメリカ中どこに行っても同じキングバーガー、同じウォルマートだ。

それがいいか、というと別問題で、昔『ジャパンアズナンバーワン』という本に「日本の強みは終身雇用と年功序列にある」と書いてあったそうだ。一生を会社に捧げる、という気持ちがあるから、人間は気持ちが落ち着いて生産に集中するということだろう。

で、アメリカはどうしたかというと、年次要望書というものを日本に送ってきて、その一項目として派遣の規制緩和を大々的に行わせ、それによって日本の家族的経営をボロボロにしたという、これはフジテレビの日曜夜の「サキヨミ」という番組でやっていた話だがどうなんだろう。

さて、ぼく自身、フリーランスのプログラマーだった頃、派遣の恐怖を味わった。

同時に10社ぐらいのエージェントに登録していたのだが、実はこれはあまり意味がなくて、仕事というのは来ないときは全然来ない。来るときはまとめてくる。

一番忙しいときは家に帰るのがめんどくさいので、管理者に頼んでマシン室に泊めてもらった。イトーヨーカドーで自分用にマットレスを買ってきたが、みんな使っていたようだ。働いていた会社の正社員の方から先日電話があって、こないだもマットレスで寝ましたよと言っていた。大丈夫か!?

いや、マシン室に寝るのは全然おすすめしない。ホコリがすごくて、気管支炎になった。でも半月休んで、毎日イチゴを1パックと、ステーキを食べていたら治った。大藪春彦の小説の主人公みたいだ。あしたのジョーのヴィデオをレンタルしてきて、毎日見ていたら口調が移った。ヘヘっ。

それはいいんだけど、その月の給料が本当に半月分だったのは驚いた。残業代もないから4分の1ぐらいの感じである。考えたら当たり前だが、あの時は苦しかったなー! 家に帰るとお金が掛かるし、残業代が欲しいので、仕事を人からもらって、3倍働いて、マットレスで寝ていた。あぶない、危ないよ!>15年前の俺!

そのころエージェントA=>エージェントB=>元請け=>作業する会社という雇用形態だったのだが、エージェントBの人が時給を上げるからうちにチョクで雇われないかと言ってきた。時給が上がるとうれしいのでそうしてもらった。

そのときの契約書が架空だったのだ。

月末になっても給料が出ない。電話したら電話番の女性が来て、営業の人は不在だけど、明日出るという。翌日も同じ。その翌日もである。3日給料が遅れると怖いよ!

しょうがないので、作業している会社の社長室にシレッと行って(テレビみたいに秘書がいて驚いた)地下2階でプログラミングしている深沢ですけど、派遣会社から給料が出なくて困っています、営業の人がつかまりませんと言った。その直後に営業の人から連絡があって、まあいろいろやりとりがあって、結局普通に給料が出た。

明らかに事件なのだが、警察沙汰にはしなかった。その次の日に「ベルーフ(当時)」を見て今の会社(の前身)を見つけ、事件を起こした会社にもう1回給料をもらってから転職した。事件を起こした会社はまだあって、その営業の人は今ものうのうと働いているらしい。○○○に事務所があったのだが今は○○に自社ビルがある、○○○○○という会社で、○○というのが営業の人の名前である。

だけど、○○○○○の○○が何がしたかったのかいまだにわからない。数日間の回転資金の都合だったのだろうか。それを会社の信用を掛けてまですることか? 企業ぐるみ? 個人ぐるみ? 着ぐるみ? ぼくなんかバカだから難しい話はわからないのである。まあとりあえず契約書の偽造と給料の不払いはやめたほうがいいよ。

お読みになって分かるように、結構仕事があった頃の話である。仕事があっても、こういう怖いことが2回連続で発生する。派遣は怖い。特に専門性の高い仕事をしているぼくみたいなオタクは社会性がないので、こういうときに痛い目を見る。

でも思った。こういう風に派遣は怖い、という事例があったり、人から聞いたりするから、ますます正社員はどんなに業績が悪くても仕事が合わなくても正社員の立場にしがみつこうとするだろう。で、会社もしがみつく正社員は切れないからいきおい派遣切りに走り、社会は流動性をなくしてしまう。

とりあえず当たり前の話だが、まだ表面上危険がなくても派遣の人は自分の権利をよく確認した方がいいと思う。今問題になっているみなさんは、ここに来て労働組合を結成したりしているが「ぼくたちが労働組合を結成までしなければならない気持ちを分かってください」とか言っていた。いや、労働組合ぐらい作った方がいいと思うよ。例の「金持ち父さん 貧乏父さん」にも「一生労働者で食っていくしかない人は必ず組合に入れ」と書いてあるぞ。(その一方で「経営者は組合の結成を阻止しろ」とも書いてあって驚くが。)

同じ「サキヨミ」でGMとトヨタは労働者の賃金が全然違う、それはアメリカは組合が強いから、と報道していた。そのうちアメリカから要望書が来て、日本もアメリカなみに組合を作れと言ってくるんじゃないか。

『貧乏父さん 金持ち父さん』で思い出したが、最近会社の人に借りた『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』という本に、ウズベキスタンからアメリカに移住した移民の子、ケイシー・セリンが、「『貧乏父さん 金持ち父さん』に触発されて」アメリカン・ドリームをつかむべくサブプライムローンで1年で2億円借りて家を7件立てて破産する、という話が書いてあって笑った。本人のブログはコチラ。『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』は読みやすい上に情報量が多くてオススメ。


(*注 これを「日本のパラドックス2008」と名づけた。「日本のパラドックス2008」にはもう1個あって、「アソーさんは人気がないから選挙ができない。選挙をしない限り、アソーさんは総理大臣のまま。ということは、アソーさんに人気がない限り、人気がないその人を日本国民は総理大臣に戴き続けなければならない」というものである。)

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