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みなさんこんにちは、深沢千尋です。(公式ページ
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それでも iPhone で十分だ

iPhoneやめましたという記事が話題なようだ。

※以下の文章で、スマートフォンではない従来の日本独自の進化を遂げた携帯をガラケー、と呼んでいますが、蔑称のつもりはありません。
※ぼくはゾウガメもイグアナも好きだし、ガラケーを生んだその日本の土壌を作った人間の一人という自覚があるので。

まず、ぼくは世間の人がSBMを使っていようとdocomoを使っていようと、ガラケーを使っていようとスマホを使っていようと、どっちでもいい。
Mac か Windows か、はたまた Linux かという議論が昔あったが、ぼくの周りは全部使っている人がほとんどだ。
Wii か PS3 かというのに関しては、本当に意味がわからない。
ゲーム機ぐらい両方買えばいいと思う。
野球かサッカーかというのも議論する人トンといなくなった。
「どっちも別に見なくていい。見たければどっちも見ればいい」というのが答えだ。
どっちかに肩入れする人が増えたところで、どっちかが致命的な打撃を受けるわけでもないのである。
にもかかわらずこの手の議論は盛り上がる。
宗教論争だ。
ぼくのような無縁の衆生にはよく分からないのである。

携帯の場合は多少そうはいかない。
あまり普通の人は2個持ちをしないからである。
そうすると、通信料金割引の問題が出てくるから、キャリア間戦争というのが勃発する。

でも、上の記事はじめ、iPhoneどうよという議論はそれを問題にしているわけではないようだ。
あくまで iPhone vs カラケーという図式であって、SBM vs 他キャリアという問題ではないようだからだ。
(もっとも、世間の人はそれを多少混同していることがあるようだ)
SBM もガラケーを出しているし、iPhone に docomo の sim を挿して使うことは難しくない。

さて、iPhone vs カラケーという図式であれば、人のことなんてホントどうでもいい。
iPhone<=>ガラケー間であっても普通に通話もできるしメールもできる。
ガラケーを使っているハッカーの人も多いし、iPhone を使っているテクノ音痴の人もそれなりにいるのである。
PC 着信規制をしているガラケーの人もいるという話だが知り合いにはいない。
ただ、iPhone vs カラケー論争も、Wii vs PS3 論争も世間のネットが好きな最近の若い人はそれなりに熱く燃えて戦っているようだ。
その気持ちは正直、分からない。
まあがんばってくれ。

もっとも、こういう、人は人でどうでもいい、という話は、ここ数年のロングテール現象からだと思う。
昔はあるものが流行ると本当にそれに宗旨替えしないと生活に困る、ということがあったので、ダサいものが流行ると本当に困った。
実害が、実感としてあったのだ。

上の「誠」の記事も、自分が iPhone にハマらなくてやめた、というだけの記事であって、別に使い続ける人をどうこういう記事ではない。
しかしながら、テクノマガジンの編集長の言であって、そこはやはりわれわれパンピーの意見とは自ずから影響範囲が違う。

まず上の記事だが、あまり質のよくない記事だと思う。
一番よくないのは、以下の2点であろう。

・iPhone 3G と iPhone 3GS の違いを混同している。
 著者の悩みの多くは 3GS にすれば解決する。
 日本のようにキャリアが SBM で Wifi 網がまだまだという環境では、端末の差が露骨に効く。
 まあ、3G を 3GS に買い替えるほど iPhone がハマらなかった
 (それほどガラケーを超絶的に使いこなしていた、ガラケーにドンピシャでハマっていた)
 ということで、非常に特殊な個人の意見である。
 そう書いているところではあるのだが、それが伝わらない。

・最後の方に出てきた、攻撃的な「iPhone 信者」の言はぼくもアホだと思うが、それを iPhone ユーザー、愛好者全員の意見と読めるような情報操作をしている。
 そんな人ごくごくごくごく少数派だ。
 ていうか同じぐらい「反・iPhone 信者」の意見を抽出することだってできるわけだ。

ということで、あまり感心しなかった。

にもかかわらず、なぜぼくがこんなに iPhone 3GS にハマっているのか、改めて自ら問い直すキッカケにはなった。
書き連ねてみよう。

・まずぼくは携帯を使いこなしていなかった。特にテンキーは、連打もポケベル打ちも苦手であった。
・iPhone は QWERTY 横打ちで打っている。これは明らかにオジサン打ちであって、iPhone もハッカーはフリック打ちが主流である。
・au ナビウォークや、NAVITIME はガラケーのキラーコンテンツではあるが、iPhone の「マップ」も負けず劣らず素晴らしい。
 都内で歩きであれば、ぼくは iPhone 側に軍配を上げる。
・通話はほとんどヘッドセットで行っている。
 ヘッドセットのジャックが普通の音楽プレイヤーと同じ、というところがiPhoneはすばらしい。
 携帯用と音楽プレイヤー用と複数のヘッドホンジャックを使うのは、ぼくにとって複雑過ぎる。
・携帯と音楽プレイヤーを2個持ちするのは大変である。
 ぼくはこのどちらかを忘れることが非常に多かった。
 今は音楽を聴いているときは携帯を持っているわけで、忘れることが非常に少なくなった。
・音楽を聴いているときに着信があり、シームレスに通話に移れるのはすばらしい。
・メールアドレスを Gmail に統一でき、それをプッシュ受信できるのはすばらしい。
・スケジュールを Gcal に統一でき、それをプッシュ更新できるのはすばらしい。
・Dropbox、SugarSync でクラウド経由で写真、動画を持ち歩けるのはすばらしい。

結局、ぼくにとっての iPhone のすばらしさは「透明感」--見通しの良さなのである。
シャープのノートワープロや、文豪mini、富士通のOASYSなどのワープロ専用機がしのぎを削っていた時、東芝のダイナブックが登場したときの「さわやかな風が吹いてきたような感じ」に近い。

もし、ぼくがものすごく厳しい会社に勤めて、「誠」の記事を真に受けた社長かなんかが iPhone 禁止令かなんかを出したとしよう。
ぼくは音楽プレイヤーとガラケーを二個持ちし、しょっちゅうどっちかを飲食店に置き忘れて電車で取りに行くことになる。
イヤホンを2個持ちすることになるが、どうせすぐ携帯の方はなくしてしまうので、しょっちゅうコンビニで買うか、あるいは携帯本体を顔に押し付けて通話することになる。
もう、携帯電話を顔に押し付けて話をするのがどんな感じか忘れてしまったが、携帯にのみ入っている情報を閲覧するときはどうするんだろうか。
機種変や水没のたびに住所録を移行しなければならない。
実は au も docomo も Web インターフェイスが整えられていて、その点では昔よりだいぶマシだが、Google 一発の iPhone とは比べ物にならない。
カレンダーも同様だ。
結局電子情報管理はあきらめてしまって、システム手帳を復活させることになるだろう。
システム手帳といえばこのブログでもずいぶん称揚してきたが、あれは面倒くさかった! あれは実はものすごくめんどくさかったのである。
音楽を聴いているときに電話がかかってきたら、まず聞き逃すか、あわててヘッドホンを引っこ抜いて携帯をさぐって出ることになる。
あー、ヤダ、ヤダ。
あの日にはもう戻れない。
戻れないんだよ!

結局 iPhone というのは「携帯が使いこなせなかった人」がたどり着く癒し系デバイスと言えるのではないか。
そんなぼくたちは、もう携帯に戻れない。
あまりいじめないでもらいたい。

あと「誠」の人はノートパソコンを持ち歩いて出先で開くのが平気な人のようだ。
ぼくはあれもダメだ。
起動を待ってられないし、e-Mobile かなんかのハンドシェイクを待ってもいられないのである。
Mac OS X や Windows 7 のスリープ状態でバッテリーが10時間ぐらい持つノートがあって、WiMAX が入っていて、WiMAX のカバー範囲が広がればあるいは、とも思うが、そうなるのはもっと先だ。
そして、混んでいる電車の椅子ででかいノートパソコンを開いている人、ぼくも昔やっていたが、あれはあれで迷惑なのである。
場所を食うし、ぶつかって壊しでもしたが何十万も損をさせる(しかも角が当たってこっちも痛い)。

もっとも、ぼくは自分がそれほど熱心な iPhone 信者とも思えない。
もし android が iPhone なみの音楽プレイヤーとしての性能を持っていたら、とっとと乗り換えてしまうだろう。
現在の iPhone は
・ハードウェアキーボードがないこと
・解像度が低いこと
・容量が小さいこと
・Flash が載っていないこと
・キャリアが SBM であること
・SD カードがさせないこと
・simpified media がバックグラウンドタスクで動かないこと
という大きな不満がある。

その点が解消された、見通しのいい端末が出れば、平気で乗り換えると思う。
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